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私が気候危機に声をあげる理由

私が気候危機に声をあげる理由

By ゆき   |   2021/02/19 2021年2月19日

2019年の4月、東京でフラワーデモがはじまりました。皆さんはフラワーデモをご存じですか?

性暴力事件の不当な無罪判決が相次いだことをうけて、その被害者らに心を寄せる #metoo #withyou の気持ちを込めたお花を持って、立とう、というものです。当時の私は、それらの判決を1つも読んだことがないのに、「ひとりじゃないと思えたらもっと頑張れるんじゃないか」という思いから、ただ誰かに会いたくて、そして自分の住む地域でお花を持って立ちはじめました。回を重ねるごとに人数は増え、呼びかけ人の私は色々な方から「すごいね」と言われるようになりました。全然すごくない私は、少しプレッシャーに感じました。

フラワーデモでは、話したい人が自由に自分の想いを話すことができます。これまでたくさんの方が自分の被害体験を話されました。きっと他の地域の方々でも、判決文や刑法にもとづく理論的な話をされる方は多くないのではないでしょうか。これまで耳を傾けてもらえなかった痛みや違和感を話されているのだと思います――隠さなくてもいい、茶化さなくてもいい、やっと自由に安心して話せるフラワーデモの場で。

フラワーデモがはじまった当時、法曹界の人から「お気持ちで騒ぐな」「判決文も読めないバカ」などバッシングがありました。でもその「お気持ち」が集まって、実際に刑法改正への動きを起こし、無罪判決も覆されました。

私が気候危機に声をあげる理由

ある日、フラワーデモの仲間から、グローバル気候マーチというイベントが開催されると聞きました。興味も関心もまったくなかったけれど、付き合いで行くことにしました。意識が低めの私は、マーチではなく、ご飯が食べられるアフター交流会に参加しました。「野菜ばっかりだな~お肉とかないのかな~」と思いながら食事をいただき、主催の方とお話しました。

「このまま人間が資源を使いすぎると地球は壊れる」と聞きました。

私はフラワーデモを通して性暴力をなくし、誰もが安心して生きられる社会にしたいと感じていました。でも、主催の方のこの言葉を聞いて、「地球に人間が生きられないなら、性暴力がなくなっても意味ないじゃん」と思いました。自分の努力が報われるためには、その前提として、地球を守らなければと思いました。それが、性暴力をなくす努力に限った話ではないことは、皆さんもお分かりと思います。「死んだ地球からはビジネスは生まれない」と書かれたパタゴニアのポスターを目にしたこともあります。

Fridays For Future(FFF)は気候危機を止めるための若者のムーブメントです。私たち個人は、日々「COOL CHOICE」をすることくらいしか自分ではできず、気候危機を止めるほどの影響力をもちません。本当に気候危機を「止めたい」のであれば、そう思う同士と、影響力のある選択のできる対象に働きかけることが賢い選択です。Fridays For Future Japan(FFFJ)は、そういった考えをもつ各地のFFFの有志が集まっています。国政にどのように働きかけられるのか、そのために世論にどのように訴えかけられるのか、ともに動く同士をどのようにオーガナイズしていけばいいか……といったことを話し合っています。

国政に働きかけるために、国の温暖化対策計画や、そのために欠かせないエネルギーに関する議論がどのようになっているかを追っています。世論に訴えかけるために、SNSで気候危機やその原因・対策などについて発信し、署名活動をしています。同士のオーガナイズのために、各地域のもつ資源をシェアする機会として、勉強会や交流会などを開催したりしています。そうしてみんなで話し合うこと自体も、気候危機に将来を奪われつつあり、そしてそんななかなんとかしようと思うのは、自分ひとりではないのだ、と感じられる時間になっています。

私は性被害者です。性暴力をなくしたいから、その未来で生きたいから、そういう理由から、気候危機を止めるための活動をFFFJでしています。フラワーデモでは、私も流れでマイクを握りました。思ったよりも動揺し、「〜のときの性交が嫌だった」と同じような話を繰りかえしていたように思います。自然が好きとか、動物が好きとか、そういう気持ちは正直あんまりわかりません。ごくごく普通に生きてきた、普通の人です。

私たちが生きたい、死にたくない、何かを守りたい、何かをしたい……と思うのは、当然のお気持ちです。たとえ全然すごくないお気持ちでも、気候危機を止めるのに関係のない理由はありません。すべてのお気持ちが原動力となって、確実に気候危機を止めることで、そのお気持ちが実現するための第一歩になることを願って、私は FFFJで活動しています。

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