ジョシュ・ユーイングとヴォーン・ハデンフェルトがガイドを務める〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉との朝のハイクで、考古遺跡を訪れる内務長官サリー・ジュエル。ハイクのあと、ジュエル長官は「この旅で見たもの、とくにこの場所は文化資源の信じられないような宝庫です。それは想像を絶しています。またこれらの多くの資産が保護されていないことにショックを受けています」と語った。Photo: Josh Ewing
ジョシュ・ユーイングとヴォーン・ハデンフェルトがガイドを務める〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉との朝のハイクで、考古遺跡を訪れる内務長官サリー・ジュエル。ハイクのあと、ジュエル長官は「この旅で見たもの、とくにこの場所は文化資源の信じられないような宝庫です。それは想像を絶しています。またこれらの多くの資産が保護されていないことにショックを受けています」と語った。Photo: Josh Ewing

ブラフの36時間:ベアーズ・イヤーズ国定公園への道

By ロン・ハンター(パタゴニア・エンバイロメンタル・アクティビズム・マネージャー)   |   2016/08/22 2016年8月22日

時間は迫っていた。僕の上司が彼の上司に許可をもらい、金曜日のソルトレイク・シティへの飛行機を予約したのは水曜日の午後だった。明け方にリノからソルトレイクへ飛び、そこでベンチュラから飛んできたパタゴニアのソーシャルメディア・プロデューサーのジャレッドと落ち合い、それからパタゴニアのソルトレイク・シティのアウトレット店で環境関連担当のジョーとジョンをピックアップした。店の駐車場でレンタカーに荷物を詰め、僕らはブラフへの6時間の旅路についた。

僕らの使命はユタ州南西部のベアーズ・イヤーズと呼ばれる190万エーカーの運命を決定する鍵となるオバマ政権との市民集会を、パタゴニア初のライブストリーミングで放映することだった。またこの比類のない、かつ美しいエリアの永久保護を求める先住民部族のグループを支持することでもあった。

パタゴニアは環境助成金と衣類の寄付を通じてここ数年〈ベアーズ・イヤーズ・コーリション〉を支援。昨年はクライマーのジョシュ・ユーイングとともに、クライミングへの情熱をベアーズ・イヤーズの保護へと向ける彼のストーリーを語る短編映画『ラインによる定義』を制作した。

午後4時にブラフに到着すると、気温計は41度を指していた。〈サザン・ユタ・ウィルダネス・アライアンス〉の友人のおかげで僕らは土壇場でホテルの部屋を確保したが、休憩もせず、ジャレッドは即座に翌日市民集会でペリスコープのインタビューをライブ中継するためのインターネット・ホットスポットを探しに出かけた。ジョーとジョンと僕がジョシュ・ユーイングと会うために〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉の事務所へ行くと、彼は翌日使う国定公園支持のポスターを作る仕事を与えてくれた。

午前7時、日陰で37度:放棄することになってしまったインタビューのスケジュールをまとめるジャレッドとジョーとジョン。インターネット接続は1,500人の聴衆によってすぐに乗っ取られてしまった。Photo: Ron Hunter
午前7時、日陰で37度:放棄することになってしまったインタビューのスケジュールをまとめるジャレッドとジョーとジョン。インターネット接続は1,500人の聴衆によってすぐに乗っ取られてしまった。Photo: Ron Hunter
ポスターをフェンスにくくりつけるつもりでブラフ・コミュニティ・センターに午前7時45分に到着すると、すでに反対派が場所を占め、空いていたのはこの小さな隅だけだった。幸いなことに、その背後には素晴らしい景色、上には強いシグナルがあった。Photo: Jared Muscat
ポスターをフェンスにくくりつけるつもりでブラフ・コミュニティ・センターに午前7時45分に到着すると、すでに反対派が場所を占め、空いていたのはこの小さな隅だけだった。幸いなことに、その背後には素晴らしい景色、上には強いシグナルがあった。Photo: Jared Muscat
ブラフの36時間:ベアーズ・イヤーズ国定公園への道

インターネット接続が切れる数秒前、最初のインタビューのロケ地でパタゴニアのアンバサダーのキャロリン・グライクキティ・キャルフーンとロンを撮影するジョー。ベアーズ・イヤーズを保護することを請うキティのエッセイはこちらから、キャロリンがポスターを描く低速度撮影ビデオはこちらからご覧ください。Photo: Jared Muscat

内務省と農務省が催した市民集会の名目は、関心を抱く人びとが内務長官のサリー・ジュエル氏と他の土地管理役員に意見を述べるチャンスを与える「意見聴衆会」だった。フォー・コーナーズ(ユタ、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコの4州が接する地点)地方全体からおよそ1,500人が集い、そのうち1,000人は明らかに国定公園を支持、500人が反対していた。意見を述べた約60人のうちでこの地域の保護に反対した人はほとんどいなかったが、望まれるその保護方法、つまり国定公園にするか新しくユタ州が導入した「パブリック・ランド・イニシアチブ(公共土地イニシアチブ法)(PLI)」にするか、については意見が別れた。

ベアーズ・イヤーズの〈インター・トライバル・コーリション〉からの退役軍人が馬に乗って参加。それは感情に訴える瞬間だった。Photo: Joe Ballandby
ベアーズ・イヤーズの〈インター・トライバル・コーリション〉からの退役軍人が馬に乗って参加。それは感情に訴える瞬間だった。Photo: Joe Ballandby
国定公園賛成派は地域社会として真に恊働し、水や支持や新鮮な食べ物を互いと分かち合った。フライブレッドを試食するチャンスは逃したが、とても美味しそうで、作っていた女性たちは親切でユーモアにあふれていた。Photo: Jared Muscat
国定公園賛成派は地域社会として真に恊働し、水や支持や新鮮な食べ物を互いと分かち合った。フライブレッドを試食するチャンスは逃したが、とても美味しそうで、作っていた女性たちは親切でユーモアにあふれていた。Photo: Jared Muscat

僕らのペリスコープ・ストリームは午前9時半にはじまり、その日1日つづいた。ジョンが場内からの引用句をジャレッドにテキストし、ジャレッドがツイートするあいだ、僕らは12のインタビューをライブ中継した。最初のインタビューのあと大群が押し寄せ、シグナルが衰えた。僕らは第二の手段に切り換え、残りのインタビューを行うための2つめのシグナルを見つけた。39度の温度はジャレッドの携帯には過酷で、2度ほどオーバーヒートしたので、ジョーがホテルの部屋へアイスパックを取りに走った。

ジュエル長官は市民集会のあいだずっと熱心で、観察眼は鋭かった。ジョンは「彼女はペンを一度も置かなかった」とコメントした。Photo: Jon Carter
ジュエル長官は市民集会のあいだずっと熱心で、観察眼は鋭かった。ジョンは「彼女はペンを一度も置かなかった」とコメントした。Photo: Jon Carter
ブラフの36時間:ベアーズ・イヤーズ国定公園への道

他の参加者がより便利なオーバーフロー用テントの日陰から聞き入るなか、〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉、〈ウィルダネス・ソサエティ〉、〈コンサベーション・ランズ・ファウンデーション〉など僕らの仲間は日向で頑張った。Photo: Jared Muscat

合計でビデオは11,000回、214時間以上閲覧された。ツイートのインプレッションの合計数は763,654。#ProtectBearsEarsハッシュタグはこの1週間に347のユニーク・ユーザーによって658回使われ、10,525,764のインプレッションを記録した。

国定公園指定への最終結論は、まだオバマ政権によって出されていないが、ジュエル長官のブラフとベアーズ・イヤーズ地域への訪問のあいだ、環境保護団体とベアーズ・イヤーズの〈インター・トライバル・コーリション〉はできる限りの好印象を与えた。僕らは望まれる結果が出ることを期待している。

#ProtectBearsEars, #The New Localism

行動を起こそう!

〈ベアーズ・イヤーズ・コーリション〉はベアーズ・イヤーズ地域を国定公園として永久に保護することを求めています。嘆願書に署名し、ベアーズ・イヤーズの保護を支持するあなたの声を轟かせましょう。

嘆願書に署名