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地図:フットプリント・クロニクル
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パタゴニアはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に反対します

By ローズ・マーカリオ   |   2016/02/15 2016年2月15日

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環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の全テキストが公開された今、環境、労働者、消費者、地元コミュニティ、小企業を犠牲にして大企業の利益を前進させるこの協定に、パタゴニアははっきりと反対します。これはこの協定が社会的かつ環境的に深刻なコストを課すという私たちが抱いていた懸念(こちらこちらをご覧ください)を裏付けています。

5年にわたって非公開で作成されたアメリカと環太平洋地域の11か国によるこの貿易協定提案は、賛成派が言うように、実際に関税を削減し、貿易を増やし、当事国間においてより緊密な経済的および規制関係を築くかもしれません。しかし世界中の労働水準を下げ、環境に悪影響を及ぼし、規制上の安全措置を縮小し、一般を犠牲にしてすでに影響力のありすぎる企業と個人のそれをさらに強化するのです。

提案されている貿易協定は2015年11月5日に一般に公表され、数か月後に行われる連邦議会の投票に先立ち、レビューと修正のために入手することができます。参加国はアメリカ、日本、マレーシア、ベトナム、シンガポール、ブルネイ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、チリ、ペルーで、それは合計8億人の人びとを代表し、世界貿易の40%に相当します。

パタゴニアに利益をもたらすことになる貿易協定に私たちはなぜ反対するのでしょうか? それは私たちがお金儲けのためだけではなく環境危機という使命に突き動いている会社だからです。私たちはまた、パタゴニアのウェアとギアを製造する人びとのためにより良く、より安全でより健康な生活と労働環境を推進することを求めています。そして私たちはさらに、ビジネスと政府の動きにおける完全な透明性を願っています。

これらはどれも環太平洋パートナーシップには反映されていません。

経験は私たちに、貿易協定は一般を犠牲にし、少数かつ裕福層に恩恵をもたらすということを教えてくれます。これらの取引はしばしば(多くの場合意図的に)不透明で、不明または暗黙の影響に満ちています。私たちはアメリカのアパレル産業に大打撃を与え、パタゴニアが自国で製品を製造する能力を大幅に制限したNAFTAとGATTでこのことを目撃しています。

パタゴニアは信頼のおけるパートナーの専門知識に頼ってウェアとギアと食品をデザイン/製造しています。私たちはまたTPPのような協定を研究し、その大義への影響を測定する非営利団体および環境、保全、野生動物、労働、農業コミュニティの個人とパートナーシップを組んでいます。私たちも同意する彼らの懸念事項のいくつかを下記します。より活発な議論はオンラインでご覧いただけます。

• TPPは透明性に欠ける:提案されている協定は秘密裏で作成され、最も利益を得る立場を代表する企業のロビイストと弁護士に強く影響されている。

• TPPは化石燃料を推進する:「気候変動」という言葉はこの協定のどこにも見当たらず、私たちが直面する最も緊急な環境問題への完全な無関心が明らかである。TPPは液化天然ガスの国内輸出を促進し、我が国においてフラッキングをさらに押し進め、再生可能エネルギーを犠牲にして気候変動の原因である化石燃料の使用を拡大する。

• TPPは食品の安全性を脅かす:協定は消費者の保護および食品安全性、主権およびラベル付けの改善を蝕む。その代わりに、現在蔓延する工業農業と遺伝子組み換え、化学薬品、抗生物質と添加物をベースとする食生産に恩恵をもたらす。

• TPPは労働者保護を脆弱化する:協定は労働水準を弁護するが、各国においてサプライヤーがそのような水準を執行させるための新しい条項は取り入れられていない。

• TPPは野生動物を保護しない:野生動物の生息地を保護し、不法な野生動物の取引に対処し、密猟と闘うための措置はほとんどなされていない。

• TPPは法的保護を脅かす:TPPとその他の貿易協定で用いられている投資家対国家の紛争解決により、諸外国はアメリカを守るために書かれた国内の法律および規制に挑むことができるようになる。アメリカの法廷がこれらの紛争を調停する代わりに、その仕事は世界銀行もしくは国連のある部門に委ねられる。

議会がTPPを考慮するにつれて、私たちはこう問わねばなりません。誰が利益を得るのでしょうか? それは我が国および外国の多くの人のためになるのでしょうか? それとも不透明で、一般の監視なしに自分の利益を法律にしてしまえる経済的/政治的権力をもつ人にとって有益なのでしょうか? 私たちは潜在的な利益よりも環境、労働者、消費者、地元コミュニティと小企業にとってコストの嵩むTPPに反対します。ぜひ皆様を代表する議員に連絡を取り、懸念を表明してください。

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