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写真:パタゴニア日本支社
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「ダムが爆破されて、魚が戻ってきたときの光景ほど、人生で達成感を感じた瞬間はない」

By マット・シュテッカー   |   2014/11/25 2014年11月25日
写真:パタゴニア日本支社
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ダムネーション』がついに先週末の11月22日(土)、渋谷アップリンクでデビューしました。この3連休、映画を見に来てくださった皆様に、そして前日21日(金)に開催したプロデューサー、マット・シュテッカー来日トーク&特別先行上映会にご来場いただいた皆様に感謝します。

21日は上映後、プロデューサーのマット・シュテッカーと辻井隆行(パタゴニア日本支社長)、また参加者とのQ&Aが短時間ではありましたが行われました。

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アメリカのダム撤去が勢いづいたのは、サケの遡上がダムによって妨げられていることがきっかけでしたが、現在ではダムは環境への影響が少ない発電法ではなく、CO2排出や水質悪化の原因であることが、アメリカの人たちの常識となっているそうです。さらにアメリカ以外の諸外国でダムに関する良くないニュースを耳にするときに思うこととして、チリの例を挙げました。それは、ダム問題は政治家と企業の癒着によるものであることが多く、癒着によるダム問題をなくすためには、政治家の意識を変えることが必要だということです。つまり、ダムはイメージが悪いため、ダムと関わるとその政治家自身のイメージも悪くなるという認識を政治家に植え付け、結果、癒着をなくすことにつなげるのです。そのためにはまず、ダムに対する国民の意識が変わることが必要です。

写真:パタゴニア日本支社
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参加者からは、いまの日本のダムの状況は20年前のアメリカに似ているというマットのコメントを受け、日本はアメリカよりも20年遅れているということですが、この20年のあいだにアメリカでは新しいダムの建設はされず、建設は阻止されつづけているのでしょうか、という質問がありました。マットからは、アメリカでもアラスカなどでダム建設の計画はあるが、それらも阻止されつつあること、また現存するダムのなかでも役に立たないダムは撤去される方向にあるという、希望ある現状が話されました。

さらに社会貢献は特別なものではないことを広めるべく活動をしている他の参加者からは、本映画は社会貢献と文化、魚とダム問題という図式が印象的で、人にフォーカスしているシーンが多く、人と人がつながっていくのを感じた映画でした。ダム問題について一般の人に関心をもってもらうため、どのような点を意識をして制作していたか、という質問がありました。それに対し、ダムの撤去活動の魅力はどれも一般の人たちがはじめたムーブメントであること、つまりここにいる誰もが熱意とやる気をもっていれば、一人でも行動をはじめられる。撤去までには何年もかかると思うが、活動をしていれば人が集まってくれる。そして最終的にダムの撤去が実現する。もしあるダムの撤去活動が存在していなければ、誰か1人がはじめればよい。これはすべて自分が目撃してきたことだ、と力強く話してくれました。これは日本でも実際に起こっていることで、熊本県球磨川に建設された荒瀬ダムの撤去に大きく尽力してこられたつる祥子さんは、仕事の傍ら最初は日曜日の午後だけ活動されていましたが、いまでは200名くらいの方たちが賛同され、ともに活動されており、そのメンバーは企業や弁護士などにまで広がっています。

映画『ダムネーション』を祝うオーガニックコットン製Tシャツとオーガニックコットン・キャンバス/ポリエステル・メッシュ製のダムネーション・トラッカー・ハット。オンラインショップと一部のパタゴニア直営店で販売中。写真:パタゴニア日本支社

映画『ダムネーション』を祝うオーガニックコットン製Tシャツとオーガニックコットン・キャンバス/ポリエステル・メッシュ製のダムネーション・トラッカー・ハット。オンラインショップと一部のパタゴニア直営店で販売中。写真:パタゴニア日本支社

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皆様の『ダムネーション』への関心と熱意を光栄に思います。そして、映画の封切りはただの第一歩にすぎません。私たちがシェアしたいいくつかのトピックスを下記します。ぜひともご協力をお願いいたします。

このプロジェクトをご存知ない方へ:

このパワフルな映画は、アメリカという国の姿勢/態度の変化を探求して、アメリカ全土を旅した記録です。そこには、巨大ダムという工学の驚異への誇りから、私たちの未来が川の活力と健康と結ばれているという高まりつつある認識まで、さまざまな姿勢/態度があります。ダム撤去はフィクションの物語に登場する『モンキーレンチギャング』だけの仕事ではなくなりました。不要なダムが撤去されると、川は甦り、サーモンをはじめとする野生の魚たちが何十年も行くことのできなかった原始の産卵場所に戻る権利を得られます。『ダムネーション』の壮大な映画の撮影技術と予期せぬ発見は、ダムによって変えられてしまった川や景観だけでなく、自然界を征服することから、私たちが自然の一部であることへの認識まで、さまざまな価値観の変容をも映し出します。

「Change.org」オンライン署名・キャンペーンに参加してください:

アメリカ本社では役に立たないダムの撤去を訴え、オバマ大統領宛の請願書に署名するよう皆様に促しています。日本支社では「日本の川に自由な流れを取り戻す」ため、まずは熊本・球磨川の瀬戸石ダムの撤去、愛知県・長良川河口堰の開門、北海道サンル川のサンルダムの中止のために、行動を起こします。

水質を劣化させ、魚の移動を妨害し、下流や海岸への土砂の供給を妨げ、にもかかわらずその維持費や建設費は水道料金等で国民が負担しなければならないダムや堰。日本の川の大部分はいまやダムや堰によって自由な流れを遮られ、さらに新たな建設によって、そうした皮がまた一本増えようとしています。川に恵まれた国と言われる日本。その日本の川に自由な流れを取り戻さなくてはならないのです。

参加はこちらから。

マット・シュテッカーのインタビュー記事が掲載されている『THE USUAL』誌。インタビュー記事(日本語)は全国のパタゴニア直営店でも配布中。写真:パタゴニア日本支社

マット・シュテッカーのインタビュー記事が掲載されている『THE USUAL』誌。インタビュー記事(日本語)は全国のパタゴニア直営店でも配布中。写真:パタゴニア日本支社

劇場での上映スケジュールのアップデート:

『ダムネーション』は今後日本全国の劇場で上映されていきます。12月6日(土)からは横浜、シネマ・ジャック&ベティで、年明け1月10日(土)からは大阪、シネ・リーブル梅田で、また1月17日(土)からは福岡の中洲大洋映画劇場での上映が決定。また名古屋シネマテークや神戸アートビレッジセンターでも年明けの上映が決まっています。最新情報はDamNationfilm.netでご確認ください。

市民上映会開催スタート:

映画『ダムネーションの市民上映は、』2015年1月11日より開催が可能です。お申し込みはこちらから。

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マット・シュテッカーはカリ­フォルニアのベンチュラ郡サンタバーバラに生息するスチールヘッドの回復に取り組む復­元生態学者。映画『ダムネーション』では共同プロデューサーを務めるマットについて、クリス・マロイ監督が映画制作者のジェイソン・バッファと組んで、愛することを仕事に­している人びとを特集した短編映画シリーズ「夢中にさせるもの」でご紹介します。

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