クリーネストライン


パタゴニアがカリフォルニア州ではじめてB認証にサインした会社となったあと、短いスピーチをするイヴォン・シュイナード。カリフォルニア州サクラメント Photo:  Patagonia Archives
パタゴニアがカリフォルニア州ではじめてB認証にサインした会社となったあと、短いスピーチをするイヴォン・シュイナード。カリフォルニア州サクラメント Photo:  Patagonia Archives

ベネフィット・コーポレーションについての最新ニュース:パタゴニアがスコアを116に向上させて「Bインパクト・アセスメント」に合格

By エリッサ・ローマン   |   2014/11/17 2014年11月17日
パタゴニアがカリフォルニア州ではじめてB認証にサインした会社となったあと、短いスピーチをするイヴォン・シュイナード。カリフォルニア州サクラメント Photo:  Patagonia Archives
パタゴニアがカリフォルニア州ではじめてB認証にサインした会社となったあと、短いスピーチをするイヴォン・シュイナード。カリフォルニア州サクラメント Photo:  Patagonia Archives

アウトドアへの情熱をもつパタゴニアは、最も献身的なアスリートのために最高の製品を作ることを理想とする傍らで、私たちが住む地球とコミュニティへの影響を削減する努力も重ねています。そしてこのアウトドアへの情熱が私たちのビジネス、製造する製品、追求する環境イニシアチブとどのように密接に関連しているのかについて明確に伝えるのはときとして困難です。究極的には、大切なのは、私たちが自然資源や人間と地球との繋がりを保護することに一役買うことです。私たちはこれを達成するために最善を尽くし、私たちのビジネスが与える影響について透明性をもちつづけることを目指して努力しています。

これらの努力を正式なものとし、私たちの価値観を将来のパタゴニアのビジネスの枠組みに永久的に取り入れるため、私たちは〈B Lab〉の認証を受けて2011年12月にBコープとなりました。また2012年2月には、持続可能性および労働者を厚遇する〈B Lab〉の誓約を採択するために法人設立定款を改訂し、カリフォルニア州のベネフィット・コーポレーションとして登録しました。カリフォルニアは明確な社会的/環境的使命のために会社を指定し、株主だけでなく労働者、地元地域、環境の利害を考慮する、法的に拘束力のある受託者責任を作ることを許可する27州のひとつです。参加を表明したとき、創業者のイヴォン・シュイナードはこう話しました。「ベネフィット・コーポレーション法案は、起業家が据えた価値、文化、工程、高水準などを制度化することにより、パタゴニアをはじめとする使命感に燃える会社に相続や資本金集め、そして所有者の変換の際にも使命を継続できるために必要な法的枠組みを与えてくれる」

ビデオ:なぜBコープを支持するのかについて語るパタゴニアのアンバサダー、ダン・ロス

パタゴニアは(カリフォルニア州の必要条件に基づく)ベネフィット・コーポレーションとしての地位、そして(〈B Lab〉の必要条件に基づく)Bコープの地位を維持するため、年2回必須のBインパクト・アセスメント(社会的/環境的インパクトを調査する長いアンケート)を最近提出しました。Bコープ認証のための最低スコアは200点中80点です。パタゴニアは2011年のスコア107から2014年には116に向上したことをうれしく思います。〈B Lab〉は2014年9月にパタゴニアのベンチュラ本社を訪れ、現場監査でスコアを検証しました。

〈B Lab〉の査定プロセスを通じて、私たちはビジネスとして向上するための方法を多く学びました。また、〈B Lab〉の査定が厳しいものであることも。パタゴニアは責任ある会社でいるために一生懸命取り組んでいますが、それでも達成したのは満点スコアの58%。ある面では高得点でしたが、他の面では改善の余地があります。以下はパタゴニアの取り組みのなかで〈B Lab〉が「ベストプラクティス(最善慣行)」として、また改善の機会ありとして強調した項目です。

パタゴニアのベストプラクティス

1. リーダーシップと創造性:パタゴニアは消費者に持続可能性な調達において最高水準を体現する製品を提供し、その価値を利害関係者と公的にシェアしている。さらにパタゴニアは緊急を要する環境問題とそれに対応するための意識を高める環境助成金プログラムとキャンペーンを通して、創造的かつ行動に基づいた利害関係者イニシアチブ面でのリーダーである。

2. サプライチェーン:入手可能な最も環境に責任ある素材を調達することへのパタゴニアの忠誠は、製品のみならず、サプライチェーン自体にまでおよぶ。2014年時点で全サプライヤーは年次の社会的/環境的監査を完了するよう求められ、パフォーマンスが低いサプライヤーにはトレーニングを提供している。新規サプライヤーも事前の社会的/環境的スクリーニングを受け、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ・チームはそれらの基準に基づき、受注の完全拒否権を有する。

3. 社員文化:パタゴニアの環境は仕事と生活のバランスだけでなく、個人の肉体的/精神的健康にも焦点を当てている。会社はベンチュラ本社に社内託児所を設けるだけでなく、多様な運動のクラスなども用意している。また全直営店およびその他の社員の経験と個人成長を支えるパタゴニアの環境インターンシップ・プログラムは環境大義をさらに支援する。

パタゴニアの改善のチャンス

1. 環境測定基準データ収集の正式化:パタゴニアはデータ収集慣行により多くのライフサイクル・アセスメントの測定を織り込むだけでなく、企業とサプライチェーン創業のための環境インパクトの測定基準(水の使用、廃棄物、エネルギー消費、二酸化炭素排出)の包括的なシステムを開発すべきである。

2. 社内の運営方針の正式化:パタゴニアが取締役会の運用の正式な方針および地元ビジネスからの購入を優先することを組み入れた正式な調達方針を作成することを推薦する。

3. サプライチェーンの賃金測定基準:パタゴニアは営業年度に購入する素材の量に対し、フェアトレード・サーティファイドの可能性のある資材のコストを監視すべきである。

すべてのビジネスと同じように、パタゴニアはビジネスのサイズ、製造する製品の規模、ならびにサプライチェーンの長さに基づく独特かつ特有の挑戦に遭遇します。これらは困難な課題です。私たちは116のスコアを誇りに思いますが、改善が可能なことも知っています。そしてすでにこのBインパクト・アセスメントの結果を改善するための計画の開発に乗り出しました。

この動きは広がりつつあります。Bコープとなるのは困難ではありますが、思うほどにはむずかしくはありません。この投稿記事の執筆時点で、35か国の121の産業において、1,128社のBコープが存在します。Bコープは従来のメディア・アウトレットからの称賛すら受けています。2014年7月の社説でニューヨーク・タイムス紙の論説委員デービッド・ブルックスは、「Bコーポレーションは社会セクターの非効果的な部分と近視眼的な資本主義のあいだの矛盾を超越するひとつの方法だ」と書いています。パタゴニアはこの努力の一部であること、そしてそれが私たちのビジネスおよび社員と顧客に意味することにワクワクしています。パタゴニアはBコープのコミュニティの成長に刺激を受けていますし、私たちのストーリーが他を刺激することも望んでいます。私たちの仕事についての皆様の意見をぜひ聞かせください。

コメント 0

関連した投稿

« »