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フットプリント・クロニクルが刷新されてpatagonia.com/japanに再登場

フットプリント・クロニクルが刷新されてpatagonia.com/japanに再登場

By リサ・ポリー   |   2012/06/15 2012年6月15日
世界地図にピンで表示されたパタゴニアのサプライヤーを見ることができるのは、フットプリント・クロニクルの最新機能のひとつ。Screenshot: Patagonia.com
世界地図にピンで表示されたパタゴニアのサプライヤーを見ることができるのは、フットプリント・クロニクルの最新機能のひとつ。Screenshot: Patagonia.com

パタゴニアの社員として過去12年間、多くの仕事に関わってきました。そのうちいくつかはおもしろい仕事で、またいくつかは仕事としてやらなければならないものでした。でもフットプリント・クロニクルのウェブサイトのように、会社や社員、そして自分自身にこれほど直接的な影響を与えたプロジェクトはありませんでした。

このプロジェクトは、認めたくないほど長いあいだ私がもつことのできなかった将来への希望を私に与えてくれたのです。

この希望を引き出してくれたひらめきは、データ入力の最中にやってきました。ときとして変化の過程は日常のなかではじまり、その成長は奇妙で予期せぬ瞬間に起こります。データベースに情報入力をしたことのある方なら誰でも知っているように、その仕事自体は簡単で、けれどもヘッドフォンと大音量の音楽が必要です。私の仕事はサプライチェーンの所在地を地図で示すため、ジオロケーションに使用されるデータをグーグルマップに入力することでした。

データを入力し、地図上に対応するポイントが表示されるのを見守っているとき、それは永遠のように感じました。簡単だけど退屈。でもこの作業中に突然ひらめいたのです。私は世界のどこかにある工場を見ているのだと。

私ははじめて、それは「どこかほか」ではなく「どこかある場所」だということに気付いたのです。それは「ほかの誰か」でもありませんでした。工場がそこにあるのは(部分的にですが)、私の会社が彼らとビジネスをしているからなのです。「そうした人」が働いている工場が存在しているのは、彼らが私が買いたいものを作っているからです。私はそうした「もの」の源についてあまり考えもせずに喜んで何かを購入していたのです。私は驚きのあまり音楽を消し、地図上のそのポイントを長いこと見つめていました。

ピンをクリックすると工場の情報とその工場がパタゴニアのためにどのような製品を製造しているのかがご覧いただけます。この情報はオンラインストアのなかでもお読みいただけます。製品ページの左側にあるフットプリントのタブをクリックしてご覧ください。Screenshot: Patagonia.com
ピンをクリックすると工場の情報とその工場がパタゴニアのためにどのような製品を製造しているのかがご覧いただけます。この情報はオンラインストアのなかでもお読みいただけます。製品ページの左側にあるフットプリントのタブをクリックしてご覧ください。Screenshot: Patagonia.com

2007年にフットプリント・クロニクルをローンチしたとき、その指示は単純かつ明解でした。それは私たちの製品がどこからやってきたのか、そしてそれを作るために必要な資源について、徹底的に正直になることでした。それは単純なことに聞こえましたが、最初のフットプリントの創造過程のあいだじゅう、コンテンツに着手したチームは、私たちが公開する内容に美しさが欠けていることにぞっとしていました。

パタゴニアが創造するもののほとんどは美しいものです。私たちはアウトドアで最高の経験を得るための製品をデザインしています。私たちの画像やビデオもまた美しく、それはたいてそれらが撮影される環境が美しいからです。

けれども、パタゴニア製品の素材調達と製造は決して美しくありません。人的および環境コストを考えると、ものを作る方法はときとして醜いものであることを私たちは理解しはじめます。パタゴニアが作るすべてのものは、何らかのコストがかかります。私たち消費者が買うすべてのものにはコストがかかるのです。でも私がスクリーンをじっと見つめた理由は他にあります。

フットプリントの開始以来、私はパタゴニアの製品のコストについてずっと学びつづけてきました。最初のバージョンが発表されたあと、パタゴニアの経営幹部から受けたおもな論評は、すでに出版しているものに磨きをかけるのではなく、透明性の境界を押し広げつづけるべきだというものでした。当時それは理解しがたく、受け入れがたいことでした。けれども今日という視点から振りかえると、私たちを前進させつづけたその構想、勇気、そして見識を称賛します。

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過去数年にわたって、私たちは内省し、意見を出し合い、討論し、サプライヤーや社員と作業をし、情報を掘り起こし、言葉をつづり、ビデオを撮影し、スケジュールを立ててきました。私たちが毎日製造/購入するもののコストを真に示すために、そしてより良く、より透明性の高いウェブサイトを作る方法を見つけ出すために、数限りないミーティングをしてきました。今日刷新して再ローンチしたフットプリント・クロニクルのウェブサイトはこういった作業の賜物です。

その日コンピュータの前に座っていて私が気付いたのは、私はそれらのコストを削減するために行動できるということでした。

行動することは断じてそれほどやさしいことではありません。時間と努力、思慮深さが要求されます。そして必ずしも心地よいことではありません。私たちは個人として行動できる能力があるのだといつでも感じるわけではないし、むしろ個人としての行動は影響力をもたないと思いがちです。けれども私たち個人がもつ最も偉大な力のひとつに購買力があります。そしてこの力は行動を実行に移すことが比較的容易です。私が目の前の地図で見たような情報があれば、それはさらに容易なこととなります。

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工場が「どこかほか」ではなく、実際の「どこかある場所」だということに気付いた瞬間に私が圧倒された感情を十分に説明することは簡単ではありません。でもいま私が知っていることは、私が買う衣類、そしてその量とその場所は、究極的には私が決めることなのです。この地球上でビジネスがどのように行われるかを決定づけるのは、私たちという集団の一部である、私なのです。

私が品質を求めれば、購買量は減り、モノはゴミ埋め立て地で終わらなくなるか、そこにたどり着くまでにとても時間がかかります。私が情報を要求すれば、私は購買のためにより良い選択ができるだけでなく、モノがどこでどうやってなぜ作られたかを知ることができ、その結果、企業は私のお金を得ることができるのです。

私が新たに得た知識のレンズを通して新しいフットプリント・クロニクルを見ると、より成長し、学んでいくにしたがって、パタゴニアが向上できる/するであろう多くの側面も同様に見えてきます。こういった取り組みを発足させるために必要な膨大な努力に、微力ながら私も関与したことを誇りに思います。

このようなプロジェクトは今後やってくる大きなうねりの兆しだと私は信じています。フットプリント・クロニクルは企業や消費者がそれぞれの動機と選択を検証することができるツールにすぎません。

フットプリント・クロニクルが提案しているのは世界中の工場やビジネスが変化を創造する能力です。自分がどのような購買をするかを通じて、私は工場の労働者の苦境やアパレル産業内で起こる公害の量に責任を負っています。プロデューサーとしての仕事も、そして消費者としての私の行為も、そのどちらもが変化をもたらすことを私は知っています。

皆さんにも私にも世界の習慣を変える力があります。購買習慣を変え、そして職場で人的あるいは環境コストを削減するために行動することによって。私は自分が学んだことによって永久に変わりました。皆さんもそうであるといいなと思います。

知識は力を、力は変化を、変化は希望をもたらします。

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リサ・ポリーはパタゴニアのウェブ・プロデューサー。パンク音楽を愛し、夫のウルトラマラソン・レースに同行し、家族とキャンプを楽しむ。新しいフットプリント・クロニクルの実現に貢献してくれた皆さんに感謝。本投稿は友人である故ローカルクルーに捧ぐ。

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